診療方針
当院の診療方針
当院では、一歯単位で治療を考えるのではなく、お口全体の健全な働きを目標として、一口腔単位の治療を考えています。一歯単位の治療では、その部位に関しての治療が済んでも、他の部位が、その治療のために逆に不健全になってしまったりすることがあります。そうならないために形を変えたり、咬合関係を改めたりする必要がある場合があります。一口腔単位の治療とは、現在と少し先の将来を予測し、できるだけ長く口腔領域全体を良好に保つようにする治療方針です。通常、治療に来られる皆様は、
- な(長い・・・ 待ち時間、治療時間、治療期間など)
- き(きらい、緊張・・・ 精神的なもの)
- た(高い・・・ 治療費用)
- い(痛い・・・ 治療には疼痛をともなう)
- わ(わからない・・・ 治療方針、自身の現状など)
という思いをいつも持っておられます。当院では、それをできるだけ解消するように努めています。
なに対して
治療期間をできるだけ短縮するように、複数歯をまとめて治療します。
また治療前の待機中、気をまぎらわせるように各診療台にDVDを設置しています。
きに対して
これは、どうにもできないので、できるだけ優しく接して、緊張をほぐすようにしています。
たに対して
複数歯を同時に治療する都合上、1回の治療費用は高くなりますが、ゴールまでの治療回数が減るのと無駄な治療をしないので、トータルでは安くなります。
いに対して
口腔領域の神経は脳に近く、かつ繊細で、髪の毛一本でも感じ取るぐらいですから、足などと違って、どうしても疼痛を感じてしまいます。したがって痛みを完全に消し去ることは不可能ですが、できるだけ最小限におさえるように表面麻酔をしたり、切開などにレーザーを使用したりしています。
わに対して
患者様自身の口腔領域の現状や未来の予測について、デジタルパノラマレントゲンや口腔内ビデオを使い、自身の目で見てもらいながらわかりやすく詳しい説明をするように努めています。またX線撮影のデジタル化により放射線被曝量を、通常撮影の半分以下に減らし身体にやさしい治療をするよう努めています。
特色とする治療法など
日常生活を制限する患者さんを苦しめる類の治療法は、よい治療法とは考えていません。
当医院では、最先端の診療をご提供しつつ、患者さんの生活の質(Quality of Life)を損なわない治療を目指しています。
そのためにできるだけ歯を抜かないで最大限保存治療をするよう努めています。しかしそれが不可能なときは、やむをえず抜歯はしますが、代替のものとして可能であれば、歯牙移植や再植、あるいはインプラントを施術することができます。また最近の美容意識の高まりにともない、ホワイトニング、ブリーチングを実施することができます。